デュアルコアがユーザーにもたらす果実

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0911/hot338.htm

Intelのデスクトッププラットフォーム事業部長としては、不満を感じるのももっともな話だが、筆者としては無理もないことのようにも感じている。ご存知のように、日本で売られているPCの多くにTVチューナが内蔵され、しかも大半がハードウェアMPEG-2エンコーダを備えている。こうしたPCを利用しているユーザーが、プロセッサのパワーを実感できる利用場面がどれくらいあるだろう。TVを見る、録画するのはもちろん、メールやインターネットのブラウズ程度でCeleronPentium 4の違いを体感することはあまりない。
ビデオ編集にしても、その対象がプロが編集した成果物であるTV番組であれば、ユーザーが行なうのはCMカット程度で、プロセッサパワーよりHDD性能の方がボトルネックになる傾向の方が強い。それを残しておくには記録型DVDが欲しくなるし、最新の高速なドライブが望ましいのは当然のことだ。もちろん、きれいなディスプレイはTVやビデオを見るのに重要であり、誰もが一目見て分かる差別化ポイントである。要するに、日本のユーザーは自分の利用スタイルにおいて、体感できる差別化ポイントにはきちんとお金を払っている。一般ユーザーに対してCeleronが売れて、Pentium 4が売れないのは、Pentium 4に変えて明らかに分かる違いがないからだ。
(中略)
ここで話を戻すと、果たしてデュアルコアのプロセッサはユーザーが直ちに体感できるような何かをもたらしてくれるのだろうか。