「身近になった300万画素DVカメラ「DCR-PC350」〜 オキテ破りの新コンパクトスタンダード

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040714/zooma162.htm

PC350は、いろんな意味でコンシューマービデオカメラのパラダイムシフトを象徴する存在なのかな、という気がする。331万画素という高解像度CCDを搭載しながら、それ以外の部分はローエンドモデルで評価の高かった機能を搭載するという、高低ミクスチャー機なのだ。

 クレードルの標準装備もそうだし、i.LINK端子の本体非搭載、シンプルモードの実装もそうだ。これからのビデオカメラは、高解像度静止画当たり前の世代に突入するとの、無言のメッセージを感じる。またソニーコンシューマー機としては、プログレッシブ対応に乗り出してきたのも新しい動きだ。もっともこれは、Wideモードでも対応して貰えれば完璧だったが。液晶横のズームボタンも新機軸だ。

 まったく同じ仕様で、横型の「DCR-HC88」をリリースするというのも、事業として新しい展開である。大型バッテリを使いたい人、横型派の人も同スペックの撮影を楽しめる。クレードルは付属しないが、多少価格が安いというのはポイントだろう。